dramatic diary

ドラマ、映画、小説のいいところ

ナレーションがスパイの勉強になる 「バーン・ノーティス 元スパイの逆襲」

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以前、「重版出来!」を取り上げた時に、「ナレーションは違和感がある」と書きましたが、ナレーションで心の声が出てきた瞬間に、興ざめすることが多いです。

 

と言いつつ、今回は逆に、ナレーションがあることで面白くなっている作品を紹介します。

 

私小説のようなナレーションのスパイもの

 

陰謀でミッションの真っ最中にクビになったスパイが陰謀を暴いていく、「バーン・ノーティス 元スパイの逆襲」です。

 

この作品は、シーズン1の第1話の出だしから心の声のナレーションが長めに続くという、小説のような作品です。が、ぜんぜん興ざめじゃありませんでした。まぁ興ざめする前に心の声なんですが。

 

たとえば、マフィアの用心棒たちに取り囲まれて銃を突きつけられている緊迫した最中に、

「トラブルが起こったら、笑ってごまかすしかない」

のような心の声ナレーションが、セリフより多いぐらいの割合で入ってきます。

 

このナレーションが面白いのは、心の声ナレーションはヘタレ気味なのに、行動は用心棒を容赦なく殴って、銃を奪ってとどめをさすようなハードボイルドなところです。そのギャップで、コミカル・アクションになっているんです。だから主人公が好感が持てるんですね。

 

このナレーションの使い方は新鮮でした。

 

スパイのハウツーものにもなっている

それから、心の声ナレーションは、スパイの仕事の進め方、たとえば手近な道具で爆弾の作り方を解説したりしてくれるんです。

 

心の声ナレーションなので、ナレーションを避けるためにセリフにしたり、相棒に教えるシーンをつくったりするより、話が早い早い。シナリオではとても嫌われる説明セリフでも、心の声ならぜんぜん問題ありません。

 

うまいこと考えたものです。心の声ナレーション、使ってみます。

 

 

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